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2025.07.24

京都文化博物館で開催される「今井憲一 ―幻想とリアルのあわい」展に本学収蔵作品を貸出しています

ギャラリーTerra-Sでは7月26日(土)から9月21日(日)まで京都文化博物館で開催される展覧会「今井憲一 ―幻想とリアルのあわい」に本学が収蔵する今井憲一氏の作品をスケッチブックを含め12点貸出しています。
本学では、今井氏の作品をスケッチも含めると約970点収蔵しており、ギャラリーTerra-Sの前身のギャラリー、ギャラリーフロールでは1998年に大規模な個展「今井憲一遺作展 ~表現者の苦悶~」を開催しました。今回の「今井憲一 ―幻想とリアルのあわい」展では、今井氏の初期から晩年にいたる作品や関連資料が多数展示されます。ぜひ会場でご覧ください。

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「今井憲一 ―幻想とリアルのあわい」
https://www.bunpaku.or.jp/exhi_sogo_post/20250726-0921/
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今井憲一は、1907年、京都市に生まれました。京都市第二高等小学校卒業後、独学で油絵を描き始めた今井の転機となったのは、津田青楓洋画塾での学びです。師・青楓を通して「見ること」の難しさと重要性を知ることから、洋画家・今井の軌跡が始まりました。
津田青楓洋画塾が解散した1933年、今井は、独立美術京都研究所の設立に参加します。研究所の画家仲間と活動し、シュルレアリスムの影響を受ける中で、今井の画風は徐々に幻想的なイメージへと変化していきました。1938年、第8回独立展に出品した《原生林》は、写生を重視する今井がシュルレアリスム的表現を模索する中でたどり着いた、一つの到達点であったと言えるでしょう。
しかしながら、1940年代に入り戦況が悪化する中で、今井の描く世界にも、戦時を生きることの現実が見え隠れするようになります。彼の戦後は、現実社会の幻想性を見つめることから始まりました。
本展では、京都を拠点に活動し続けた洋画家の一人、今井憲一の初期から晩年にいたる作品や関連資料を通して、彼の表現とその時代を振り返ります。(京都文化博物館WEBサイトより)

展覧会名:今井憲一 ―幻想とリアルのあわい
会期:2025年7月26日(土)〜9月21日(日)
休館日:月曜日(ただし、8月11日、9月15日は開館)8月12日、9月16日
会場:京都文化博物館2階総合展示室
開室時間:10:00~19:30(入場は19:00まで)
入場料:一般500円(400円)、大学生400円(320円)、高校生以下無料
※(  )内は20名以上の団体料金
※総合展示(2階)とフィルムシアター(3階)をご覧いただけます。(フィルムシアターは催事により別途料金が必要な場合があります)
主催:京都府、京都文化博物館


今井憲一《卓上のチュウリップ》1930年 京都精華大学ギャラリーTerra-S蔵


今井憲一《穿壕指揮》1943年 京都精華大学ギャラリーTerra-S蔵

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