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展覧会Exhibitions
モンゴルの書と文化
1999.06.21 - 1999.07.18
- 開場時間
- 10:30〜18:30(最終日17:00)
- 休館日
- 無休
- 入場
- 無料
- 会場
- 京都精華大学ギャラリーフロール
- 協力
- モンゴルオルゴ
- 主催
- 京都精華大学
- ディレクター
- 橋本初子 (京都精華大学人文学部教授)
概要
この展覧会は人文学部教授・橋本初子氏がディレクターとなり、京都精華大学が所蔵する「京都精華大学モンゴル書コレクション」26点を中心に、色彩ゆたかなモンゴルのゲルや楽器、服装などもあわせて展示し、その文化の一端をご紹介するものです。 また7月4日(日)には原山 煌 氏(桃山学院大学教授)による講演・列品解説、そしてモンゴル音楽の演奏なども予定しています。
講演・列品解説
- 1999年7月4日(日) 13:30~
場所/明窓館アートホール
講師/原山 煌 氏(桃山学院大学教授)
*モンゴル音楽演奏あり
ディレクターより
このたび、6月21日(月)より7月18日(日)まで、学内ギャラリー・フロールにおいて、京都精華大学所蔵の「モンゴル書コレクション」を、はじめて展示公開いたします。 このコレクションは、現在の中国領内モンゴル自治区在住の世界的に著名な書家の作品集ですが、1995年に、内モンゴルのフフホトから当京都精華大学に留学していた斯欽都栄 スーチンドロン氏(モンゴルオルゴ主宰)から、大学へ寄贈されたものです。今展では、アイリィトゥ氏・ジグジト氏・ナインタイ氏の書26点を中心に、色彩ゆたかなモンゴルのゲル、楽器、服装などもあわせて展示します。 スーチンドロン氏は、「モンゴル文字は日本人に馴染の薄いものだが、日本文化との共通点である書道を通して、モンゴル民族の“心”を伝えたい」と願い、また、日本人として鋭意モンゴル史とモンゴル文字を研究されている原山煌氏(桃山学院大学教授)には、丁寧な解読・解説の労を頂き、充実したコレクションとなっています。詳しくは作品紹介(「木野評論」26号)と解説(同27号)にゆずります。ともにこれらコレクションの、日本文化における意義・位置付けが示されていますので、ご参照賜りますようお願いします。その一例を右図に示しましょう。井上端氏の小説にもなっている「青き狼」です。 この展覧会が、最近、世界中から熱い視線を注がれている「モンゴル文化」理解の大きな礎となりますよう、現在活躍されている現地在住の著名な書家の書を通して、来観される皆様と共に「モンゴル文化」について考える機会になればと思います。そしてまた、ユネスコが作ったレッド・マップ(消滅の危機に瀕する言葉の地図)にも示されている言葉と文字を中心とする「文化の環境」についても、当大学人文学部日本・アジアコースでは、草原の文字文化に籠められた書の美とともに再認識する機会にしたいと考えています。ご光臨を心からお待ちいたします。 |
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(ディレクター:京都精華大学人文学部 教授 橋本初子)
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出品作家・作品名リスト
「モンゴルの書と文化」
展示目録
タイトル |
作者
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所蔵 |
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01 | 自知の明 他人の鏡 | 額装 | 宝山 | バオサン |
京都精華大学所蔵 |
02 | 二人は盃に招かれ酒を酌み交す | 額装(双幅) | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
03 | 日中友好万歳 | 額装 | 敖登高娃 | オウトンゴワ |
〃 |
04 | 白雲 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
05 | モンゴルという名は世界の耳に響く | 額装 | 宝山 | バオサン |
〃 |
06 | 恩師に捧げる感謝の想い | 額装 | 敖登高娃 | オウトンゴワ |
〃 |
07 | 良い人柄には友が集まり | 額装(双幅) | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
08 | 美しい内蒙古 愛しい草原 | 額装 | 敖登高娃 | オウトンゴワ |
〃 |
09 | オンマニバットネホン | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
10 | 耳を楽しませるモンゴル語 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
11 | 幸運 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
12 | 蒼き狼 | 額装 | 那音太 | ナインタイ |
〃 |
13 | 友情永遠に | 額装 | 那音太 | ナインタイ |
〃 |
14 | 長寿祝福 | 額装 | 那音太 | ナインタイ |
〃 |
15 | 良い事があなたに訪れますように | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
16 | 筆を動かし千年の歴史を | 額装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
17 | オマーホン | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
特別 資料 |
ルンタ |
個人蔵 |
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特別 資料 |
ルンタ版木 |
〃 |
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特別 資料 |
吉祥天母護法 |
〃 |
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特別 資料 |
〃 |
〃 |
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特別 資料 |
チンギス・ハーン肖像タペストリー |
個人蔵 |
タイトル |
作者
|
所蔵 |
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18 | 安康 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
個人蔵 |
19 | 飛騰 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
20 | 遊牧民 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
21 | 母愛 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
22 | ある教え | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
23 | 神聖の力 | 額装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
24 | 幸運 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
25 | 福禄 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
26 | 吉祥 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
27 | 雲と歴史 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
28 | 将進酒 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
29 | 生国 | 額装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
30 | 長生の天の力によりて | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
31 | この言葉とこの大地 | 額装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
32 | 遊牧民 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
京都精華大学所蔵 |
33 | 学識は貴いもの | 軸装(三幅対) | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
34 | 天蒼々 野茫々にして | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
35 | 緑の草原 碧い海 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
36 | 飛騰 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
37 | 平安 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
38 | 厳寒において松を知る | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
39 | 草原に散らばる真珠の如き羊の群 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
40 | 勤勉努力 | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
特1 | 自由自主 | 軸装 | 敖登高娃 | オウトンゴワ |
〃 |
特2 | 学問をなせば | 軸装 | 力圖 | アイリィトウ |
〃 |
特3 | 身のほどを知れば賢い | 軸装 | 吉格吉徳 | ジグジト |
〃 |
特別 資料 |
馬頭琴 |
個人蔵 |
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特別 資料 |
衣装(男・女) |
〃 |
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特別 資料 |
長靴(男・女・子供用) |
〃 |
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特別 資料 |
ゲル |
〃 |
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特別 資料 |
ベスト |
〃 |
講演会の概要
講演会の概要
1999年7月4日(日) 13:30~
場所/明窓館アートホール
講師/原山 煌 氏(桃山学院大学教授)
モンゴル音楽演奏/シンバヤル氏(馬頭琴)
講演会・演奏会風景