展覧会Exhibitions
副産物産店の芸術資源循環センター展 〜終わりと始まりの穴〜
2026.07.24 - 2026.08.02
- 開場時間
- 11:00~18:00
- 休場日
- 7/26(日)
- 入場料
- 無料
- 会場
- 京都精華大学ギャラリーTerra-S
- 出品作家
- 副産物産店、ほか
- 主催
- 副産物産店(矢津吉隆+山田毅)
概要
副産物産店による「芸術資源循環センター展」が、京都精華大学にやってきます。
副産物産店はこれまで、芸術祭、美術館、大学、公共施設、学校跡地、商業施設、倉庫など、さまざまな場所で、美術制作の過程で生まれる余剰素材や未使用物、制作途中の痕跡を「副産物」として回収し、それらを再編集・再循環させる活動を行ってきました。
本展は、その実践を京都精華大学へと展開する「芸術資源循環センター展」の新たな試みです。
大学の中には、作品にならなかったもの、使われなくなった素材、誰かの制作の途中、役割を終えた道具や印刷物など、さまざまな「もの」が存在しています。
それらは普段、見過ごされ、忘れられ、静かに蓄積されています。
しかし副産物産店は、そうした存在の中に、まだ別の可能性や物語が眠っていると考えています。
本展では、京都精華大学内をリサーチしながら回収した副産物や芸術資源を展示空間へと持ち込み、積み上げ、並べ替え、再構成していきます。
完成された作品だけではなく、その手前にある素材や痕跡、未整理な状態を含めて展示することで、会場全体を「ものの宇宙」のような空間へと変えていきます。
タイトルである「終わりと始まりの穴」とは、副産物産店が繰り返しイメージしてきたモチーフです。それは、不要になったもの、役割を終えたもの、まだ名前のついていないもの、あるいは誰かの記憶や制作の途中までも飲み込みながら、新しい循環や関係性へとつなげていく“穴”です。終わりに見える場所が、別の始まりへとつながっている。その境界のような場所として、この展覧会を立ち上げます。
教育と制作、作品と素材、人とものが交差しながら循環していく、期間限定の芸術資源循環センターをぜひご覧ください。
アーティストプロフィール
副産物産店(矢津吉隆+山田毅)
アーティストのアトリエから出る魅力的な廃材を“副産物”と呼び、回収、販売する資材循環プロジェクト。作品の制作過程で副次的に生まれてくる“副産物”は、アトリエの片隅に置かれいずれは捨てられる運命にあったモノたちです。それぞれの作家の感性を帯びた作品未満のそれらのモノたちに敢えてスポットを当てることで、ものの価値や可能性について改めて考える機会をつくりたいと思っています。主な展覧会に「アブソリュート・チェアーズ 現代美術のなかの椅子なるもの」(埼玉県立近代美術館、愛知県美術館、2024)、「ATAMI ART GRANT 2024」(2024)、「MIND TRAIL 2023」(2023)、「やんばるアートフェスティバル2019-2020」(2019)など。京都を拠点に活動。
矢津吉隆|Yazu Yoshitaka
美術家
1980年大阪生まれ 京都市立芸術大学美術科彫刻専攻卒業
京都芸術大学美術工芸学科アートプロデュースコース准教授、kumagusuku代表、アートユニット副産物産店共同代表
京都を拠点に活動。平面から立体、インスタレーションやアートプロジェクトまで多くの表現手法を用いて作品を制作。人がより良く世の中を生き抜くための探求を、アートという“術”を用いて様々な形で実践している。主なプロジェクトに、宿泊型アートスペース「kumagusuku」やアーティストのアトリエから出る廃材(副産物)をつかった「副産物産店」、アート思考を学ぶ社会人向けのアート塾「BASE ART CAMP」など活動は多岐にわたる。
主な展覧会に、「第13回岡本太郎現代芸術賞展(TARO賞)」(川崎市岡本太郎美術館、2010)、「瀬戸内国際芸術祭2013 醤の郷+坂手港プロジェクト」(香川県小豆島、2013)、「青森EARTH 2016 根と路」(青森県立美術館、2016)、「アブソリュート・チェアーズ」(埼玉県立近代美術館、愛知県美術館、2024)など。
山田毅|Yamada Tsuyoshi
美術家、只本屋 代表
1981年東京都生まれ 2025年京都市立芸術大学大学院博士後期課程修了
京都市立芸術大学・京都芸術大学・京都精華大学非常勤講師、ウルトラファクトリープロジェクトアーティスト、京都市立芸術大学芸術資源研究センター客員研究員
映像表現から始まり、舞台やインスタレーションといった空間表現に移行し、ナラテイブ(物語)を空間言語化する方法を模索、脚本演出舞台制作などを通して研究・制作を行う。2015年より京都市東山区にてフリーペーパーの専門店「只本屋」を立ち上げ、京都市の伏見エリアや島根県浜田市などで活動を広げる。2017年に矢津吉隆とともに副産物産店のプロジェクトを開始。2019年春より京都市内の市営住宅にて「市営住宅第32棟美術室」を開設。現在、作品制作の傍ら様々な場作りに関わる。

トークイベント
トークイベント「終わりと始まりの穴について」
京都精華大学の中で生まれる副産物や芸術資源の循環について語り合うトークイベントを開催予定です。役割を終えたものや、名前のついていない素材たちを起点に、「終わり」と「始まり」が交差する場所について考えます。
日時:8月1日(土)13:30~15:00
会場:京都精華大学ギャラリーTerra-S
登壇者:副産物産店(矢津吉隆+山田毅)、ゲスト
※申込不要

