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展覧会Exhibitions

京都精華大学卒業生ファイル2016 ―未来の問い

2016.04.18 - 2016.05.01

開場時間
11:00~18:00
休館日
4月24日(日)
入館料
無料
会場
京都精華大学ギャラリーフロール
主催
京都精華大学
協力
タカ・イシイギャラリー

概要

京都精華大学で学び、現在様々な分野で活躍する気鋭の若手作家11名を紹介する展覧会です。本展は、昨年開催し好評を得た「京都精華大学卒業生ファイル―未来と出会う」の第2回目として開催し、若手作家の育成支援を目的に今後も継続的な開催を目指します。今回は本学教職員で構成される5名のギャラリーフロール運営委員が作家の選定を行いました。

言語や歴史、時間といった、私たちが日常や社会を生きる上で出会う題材から生み出される彼らの作品は、常に未来からの問いについて思考し、未来への問いを独自の方法で投げかけます。その同時代の表現に、ぜひ触れてみてください。

また、展覧会会期中には、ギャラリー内にポップアップストアをオープンします。出品作家の書籍や関連商品など、作品や作家により深くアプローチできる商品を販売します。
プロデュース:ZUURICH http://www.zuurich.jp/

出品作家

安野谷昌穂(Masaho Anotani)

1991年兵庫県生まれ、東京都在住。2014年京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科イラストレーションコース卒業。ヘリット・リートフェルト・アカデミーでファインアートを学ぶ。幼少期から現在に至るまで多くの時間を自然との遊びに費やし、そこから得たものが作品制作の源となっている。主な個展に、2015年「Flower Bed District」(WISH LESS gallery、東京)、「Between the Real and Surrealism」(CABANE de ZUCCa 南青山店、代官山店、東京)などがある。2015年にはシンガポール発のインディペンデント・ヴィジュアルマガジン『WERK』にて特集され、『STEIDL-WERK No.23: MASAHO ANOTANI “DEFORMED”』(Steidl)が刊行される。最近では「コム デ ギャルソン・シャツ」の新作コレクション(2016-17年秋冬)に作品が起用されている。
http://masahoanotani.blogspot.jp

石山哲央(Akio Ishiyama)

1990年東京都生まれ、三重県在住。2014年京都精華大学芸術学部素材表現学科陶芸コース卒業。現在、公立高校講師。自分にしか読めない文法構造を持つ、独自に創造した文字を刻み記したΟΡΓΑΝΟΝ(オルガノン)シリーズ、土の可塑性に身を委ねながら作り出す土地蔵(どじぞう)など、焼き物を中心に制作しながらも、時に他メディアを織り交ぜた作品、インスタレーションなどを展開する。2014年「GEISAI#20」グランプリ金賞、2015年「第18回岡本太郎現代芸術賞展」入選。主な展覧会に、2013年に個展「汝自身を知れば知るほど青二才」(新宿眼科画廊、東京)、2014年「GEISAI#20グランプリ金賞受賞石山哲央個展」(Hidari Zingaro、東京)、2015年「第18回岡本太郎現代芸術賞展」川崎市岡本太郎美術館、神奈川)、2016年個展「KURUKURU J」(Antenna Media、京都)。
http://www.akio-ishiyama.net/

「時空遊戯」2015年
 《時空遊戯》
撮影:松原豊
2015年

岡村優太(Yuta Okamura)

イラストレーター。1988年大阪府生まれ、東京都在住。2011年京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース卒業。面相筆と墨汁を用いた線で精密画、キャラクターなど幅広くイラストレーションを手がける。最近の主な仕事に「東京防災」がある。
http://okamurayuta.com/

「untitled」2015年
 《untitled》 2015年

賀門利誓(Toshichika Kamon)

1988年大阪府生まれ。2011年京都精華大学芸術学部素材表現学科テキスタイルコース卒業。卒業後ロンドンに渡りヨーロッパを放浪。在学時より染色を専門に学び、多岐にわたる日本の伝統染色技法と最先端の染色科学を平面作品に応用した作品を制作。2014年「TERRADA ART AWARD」TERRADA賞受賞、2015年「FACE2015損保ジャパン日本興亜美術賞」入選(同、16)、2016年「藝文京展2016 ―現代の平面」京都市長賞受賞。主なグループ展に、2015年「琳派400年記念 新鋭選抜展」(京都府京都文化博物館、京都)2016年「FACE2016損保ジャパン日本興亜美術賞展」(損保ジャパン日本興亜美術館、東京)、「藝文京展2016」(京都芸術センター、京都)。主な個展に2015年「賀門利誓」展(T-Art Gallery、東京)がある。
http://www.toshichikakamon.com/

賀門利誓 作品画像

佐伯洋江(Hiroe Saeki)

1978年大阪府生まれ、ベルリンを拠点に活動。2001年京都精華大学美術学部デザイン学科ビジュアルコミュニケーションデザイン・コース卒業。初期よりケント紙にシャープペンシルで緻密に描き込むという手法で作品を制作。2004年にタカ・イシイギャラリーの展覧会でデビュー後、2006年に「VOCA奨励賞」受賞。同年Galerie Almine Rech(パリ)にて海外での初個展を開催。2010年にはダイムラー・ファウンデーション・イン・ジャパン「アート・スコープ」プログラムによりベルリンで初めてのアーティスト・イン・レジデンスを経験し、2012年秋に新進芸術家海外研修制度(文化庁)助成、2014年にポーラ美術振興財団の若手芸術家の在外研修助成を受けてヨーロッパに滞在。主な展覧会に、2008年「アーティスト・ファイル2008-現代の作家たち」(国立新美術館、東京)、2008-10年「ネオテニー・ジャパン-高橋コレクション」(鹿児島県霧島アートの森、札幌芸術の森美術館、上野の森美術館など全国を巡回)、2015-16年「18th DOMANI・明日展」(国立新美術館、東京)などがある。

Courtesy of Taka Ishii Gallery ©Hiroe Saeki
 Courtesy of Taka Ishii Gallery
©Hiroe Saeki

榊原太朗(Taro Sakakibara)

1983年静岡県生まれ。2007年京都精華大学芸術学部マンガ学科カートゥーンコース卒業。マンガ的表現方法をベースに、日本の地方のノスタルジックな街並みをモチーフにした平面作品を制作している。 在学中より「とっとりふれあいマンガ大賞」や「吉備川上漫画グランプリ」などのカートゥーンコンペで受賞。近年の個展に、2014年「Japan Falls 」(ギャラリー知、京都)、2015年「Japan Urban」(いよてつ高島屋、松山)。主なグループ展に2016年「HITOKOMA MANGA SHOW」(マルシリオーネアーツギャラリー、イタリア)、出展アートフェアに2014年「SHコンテンポラリー」(上海展覧センター、上海)、2015年「超京都art kyoto」(京都府京都文化博物館、京都)。2006年より地域密着型アートイベント「オカベトリエンナーレ」を静岡で企画、開催 。
http://www.tarosakakibara.com/

Japan Urban (Matsuyama North) 2015年
 《Japan Urban (Matsuyama North)》
2015年

迫 鉄平(Teppei Sako)

1988年大阪府生まれ。2012年京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業。京都精華大学大学院芸術研究科博士後期課程在籍中。デジタルカメラによって撮影された写真、アイドルのグラビア、映画のスチル写真、素人カメラマンのフリー素材写真、報道写真など、デジタルデータへと圧縮された等価値な「画像」を独自の視点で再び顕在化させる作品を制作。2015年「写真新世紀2015年度(第38回公募)」グランプリ受賞。主なグループ展に、2013年「瀬戸内国際芸術祭2013 秋」(高見島、香川)、2014年「展覧会プログラム 架設2014」(京都精華大学対峰館T-401、京都)、2015年「写真新世紀 東京展 2015」(ヒルサイドフォーラム、東京)。主な個展に2014年「Made of Stone」(アートスペースジューソー#13、大阪)、2015年「Fantasy Black Channel」(KUNST ARZT、京都)がある。

迫 鉄平 作品画像
 《FEB.2016》より 2016年

ドーリー(DOLLY)

1986年大阪府生まれ。京都精華大学芸術学部マンガ学科カートゥーンコース卒業。現在は絵本画家をメインにイラスト、マンガ、切り絵などの制作でも活躍中。2014年『どうぶつまぜこぜあそび』(作:サトシン、そうえん社)で絵本デビュー。その他絵本作品に『ま、いっか!』(そうえん社)など多数。泉佐野市えほんプロジェクトでは『泉州たおるくん泉佐野めぐり』1、2巻を共同製作。最新刊に『みどくんとあかくん』(作:サトシン、えほんの社)がある。主な展覧会に2010年「cutpaper exhibition」(切り絵展、メルボルン)、2014年「2014NOW」(イラスト展、大阪)2015年「Power of Japanese art」(メルボルン) 、「UNKNOWN ASIA」(大阪)、絵本原画展(富山、山梨、京都)など。京都動物園写生会では審査員長を務める。2016年4月16(土)~17日(日)大阪福島PINEBLOOKLYNで行われる合同展示会「IKI」に参加予定。
http://midori-o.com/

ドーリー 作品画像

堀川すなお(Sunao Horikawa)

1986年大阪府生まれ。2008年クーパーユニオン芸術大学交換留学。2010年京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻卒業。2012年京都市立芸術大学美術研究科絵画専攻油画分野修了。2015年よりポーラ美術復興財団在外研修員としてニューヨークにて研修中。「目の前にあるもの その本来の姿は何か」をテーマに制作を行っている。主な個展に、2013年「クリテリオム87 堀川すなお」(水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城)、2015年「解釈と行為 SEEING AND PRACTICING」(大阪府江之子島文化芸術創造センター、大阪)。主なグループ展に2012年「VOCA 2012現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)、2015年「Art Court Frontier 2015 #13」(アートコートギャラリー、大阪)など多数。
http://sunaohorikawa.com/

堀川すなお 作品画像

《ある日本人、アメリカ人、ドイツ人がバナナの形を観察して記録した。その文章を色々な人種の人が読んで形にする。》 2015年

三重野 龍(Ryu Mieno)

グラフィックデザイナー。1988年兵庫県生まれ。2011年京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科グラフィックデザインコース卒業。その後、フリーランスのデザイナーとして仕事を始める。2010年よりフリーマガジン『AT PAPER.』のデザイナーとして携わる。またペイントユニット「uwn!」、2013年よりパフォーマンス集団「MuDA」にも参加している。現在までなんとか生き延びている。
http://mieno-ryu.com/

三重野 龍 作品画像

芳木麻里絵(Marie Yoshiki)

1982年鹿児島県生まれ、京都市在住。2006年京都精華大学芸術学部版画専門分野卒業。2008年京都市立芸術大学美術研究科版画専攻修了。主にシルクスクリーン技法を用いて作品制作を行う。日を読むことに楽しみを!をコンセプトに、紙や印刷にこだわってカレンダーを作成するユニットhiyomi circleメンバー。「工芸」を作り手の視点から読み解くことを目的としたAPP ARTS STUDIOメンバーとしてプログラムの企画も行っている。主な個展に2012年「個展」(SAI Gallery、大阪)、2015年「Surfaces, as tactile」(GALLERY IND.、奈良)など。主なグループ展に2013年「Art Court Frontier 2013 #11」(アートコートギャラリー、大阪)、2014年「おいしいアート 食と美術の出会い」(横須賀美術館、神奈川)、2015年「「timelake-時間の湖-」(KUNST ARZT、京都)、2016年「VOCA 2016現代美術の展望―新しい平面の作家たち」(上野の森美術館、東京)など多数。
http://yoshikimarie.com/

関連プログラム

出品作家によるギャラリートーク

日時:5月1日(日)16:00~17:00
参加作家(予定):石山哲央、榊原太朗、迫 鉄平
会場:ギャラリーフロール

記録


ドーリー

ドーリー

ドーリー

堀川すなお

堀川すなお

堀川すなお

石山哲央

石山哲央

石山哲央

賀門利誓

賀門利誓

賀門利誓

三重野龍

三重野龍

三重野龍

岡村優太

岡村優太

岡村優太

榊原太郎

榊原太郎

榊原太郎

迫 鉄平

迫 鉄平

迫 鉄平

芳木麻里絵

芳木麻里絵

芳木麻里絵
撮影:髙橋耕平