世界は音で溢れており、あたりまえのように毎日耳を使っていると思います。一歩外に出れば自然音、環境音、機能音といった人間が作った音から自然に作られた音まで様々なジャンルの音で溢れています。しかし便利になった世の中では、人々はイヤホンをつけ、スマートフォンを片手に移動し、音に触れる機会を自ら無くしているように感じます。それは注意力や意識といった身の危険を感じさせる音をも聞こえなくし、聴覚機能の低下にもつながりかねません。

この展覧会は「音」をメインテーマとして置き、日常に潜んでいるはずの音などを聴いてもらい、本来の聴覚を取り戻してもらおうと思います。聴覚が良い悪いは関係なく、「音を聴く」姿勢で聴きに来てもらいたいと思います。
この展示は、見る展示ではなく聴く展示です。

軽い気持ちで音を聴きに来ていただければと思います。
人文学部4回生必修授業の卒業プロジェクトで行う企画ですので、人文学部生の方も是非ギャラリーフロールに来ていただければと思います。