京都精華大学ギャラリーフロールは1997年の開館以来さまざまなテーマによる展覧会を開催してまいりましたが、本年度には一部展示室のレイアウト変更を行い、計７室の展示室を持つ施設に生まれ変わりました。
これを機に企画展「7つの部屋／７つの芸術」を開催することといたしました。この展覧会はそれぞれの部屋を独立した展示室として捉え、各室１名の作家あるいはコレクションの作品を展示するいわば集合個展形式の展覧会です。出品作家はこれまでのギャラリーフロールの活動に縁のある作家、あるいは今後の活動で取り上げようとしている作家たちで、いずれも現代美術界で特異な位置を占める作家ばかりです。出品作品は絵画、立体、映画、マルチプル、写真と多岐にわたり、出品点数は計約40点です。
それぞれの作家・作品・コレクションから読み取れる各々の特徴と、作家の対比のなかから感じ取られる現代美術の総体的特質について考察するよい機会となることを期待いたします。