留学生展によせて

京都精華大学は創立以来、国際主義を教育の柱のひとつとしてきました。国という枠を超えて、人間としての個性が互いに自由に学ぶことです。毎年、大学のギャラリーフロールで行う「留学生展」は、その成果のひとつです。今年は特別なテーマはありませんが、展覧会の意図はポスターのデザインに象徴されているように思われます。精華という家に集った留学生たちが自分を見つめ、その結果をかたちとし、そして外へと発信する、そうしたメッセージだと感じるのです。会場にはさまざまな「表現」が展示されます。精華という家から生まれたものです。ぜひ、会場に足を運ばれ、留学生たちの「表現」に向かい合っていただければと思います。

京都精華大学学長　島本　浣