展覧会Exhibitions
企画展「クラウディア・テルスタッペン展:聖なる地」
2004.11.20 - 2004.12.19
- 開場時間
- 10:30〜18:30
- 休館日
- 水曜日
- 入場
- 無料
- 会場
- 京都精華大学ギャラリーフロール
- 主催
- 京都精華大学
概要
クラウディア・テルスタッペンはドイツ生まれの女性作家で、現在までヨーロッパ・アメリカを中心にインスタレーションなどの作品を発表してきました。近年はスペイン、アメリカ、アイスランド、オーストラリア各地に滞在し、教会の祭壇、森林・火山・海などの自然風景をモチーフとした写真作品を制作しており、その独自の表現により神秘的な精神世界を提示しています。本展ではそれらの写真作品を中心に、映像作品を加えた約40作品を展示します。
テルスタッペンの作品は、観る者に自然と人間、意識と行動といったダイナミックで複層的な関係の諸相に思いを向けさせるものです。美的陶酔や心の安らぎをもたらすだけではなく、複雑かつ荒廃した現代社会の様相やその対極にある原初的なイメージを提示することによって、そこに生きる現代人の思想を構築するという、今日の芸術の果たすべき役割について考えたとき、その作品の重要性がより明確になることでしょう。
出展作品より
出展作品より
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作家略歴
クラウディア・テルスタッペン Claudia Terstappen
1959年ドイツのアルンスベルク市に生まれる。デュッセルドルフのハインリッヒ・ハイネ大学でドイツ文学と哲学を学んだ後、デュッセルドルフ美術大学で彫刻と建築を学びMA取得。1985年以降、ドイツ、フランス、スペイン、アメリカ各地のギャラリー、美術館で個展を開催する。写真、既製品のオブジェ、ハンドメイド・オブジェを使ったインスタレーションで、人間の存在のあり方を哲学的に探求する作品を発表してきた。
また、イギリス、ドイツの美術学校で教鞭をとり、1994~2003年ウィンチェスター美術大学(在バルセロナ)MAコースの学校長を勤めた。近年はその表現を写真に集中させ、スペイン、アメリカ、アイスランド、オーストラリア各地の未開の土地に身を置き、いわば地球の原風景といえる自然をモチーフとした作品を作り続けている。1998年第9回大阪トリエンナーレで銅賞受賞。日本での個展は今回が初めてである。
イベント
■作家ギャラリートーク(申込不要)
日時:11月20日(土)15:00~16:30 場所:京都精華大学ギャラリーフロール
■オープニングパーティー(参加自由)
日時:11月20日(土)17:00~ 場所:京都精華大学 悠々館レセプションルーム