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展覧会Exhibitions

シュウゾウ・アヅチ・ガリバー展

2004.06.19 - 2004.07.25

開場時間
10:30〜18:30
休館日
水曜日
入場
無料
会場
京都精華大学ギャラリーフロール
主催
京都精華大学

概要

シュウゾウ・アヅチ・ガリバー氏は1947年滋賀県大津市に生まれ、1964年高校在学中に美術作品の制作を始めました。その後立命館大学を中退した後上京し、1960年代後半フーテン、ヒッピーとして社会の視線を集める存在になりました。1970年代以降は美術作家として主に自身の身体に言及する作品を発表し続け、日本およびヨーロッパで数多くの個展、グループ展を開催しています。
本展覧会は代表作「肉体契約」をはじめ、最新作「ボリューム:ヨーゼフ・ボイスに捧げる」までの約20タイトルにより、作家の軌跡と現在を提示しようとするものです。この展覧会がシュウゾウ・アヅチ・ガリバーの芸術、ひいては今日の芸術表現のあり方を考える良い機会になることを希望いたします。

出展作品から


‘肉体契約’(1973 – )1984
インスタレーション、ミックスドメディア、大きさは可変
(写真は佐賀町エキジビットスペース / 東京における‘肉体契約’展での展示 1984)
プロジェクト ‘Body’ は作家がその死後、その肉体を80の部分に分割し、特定する執行グループを通じて特定された80人の保管にゆだねようとするものである。1973年から始められた終わることのないプロジェクト。現在までに、45名の人々とのあいだでプロジェクトについての契約が結ばれ、特定されている。作品‘肉体契約’はこの’Body’プロジェクトの一環として、1984 年、東京の佐賀町エキジビットスペースにおいて制作され、展示された。展覧会前日、作家はすでに契約を取り交わした2人の執行グループと39人の保管者と会合を持ち、会合の終了後、使用した椅子を除き、そのままの様子を制作物として展示、公開した。机の上には分割肉体の名、契約を交わした保管者の名前、人定写真が入った84のネームカードが見える。

 

 


‘肉体:契約 #54 / 寺山修司’ 1974
ミックスドメディア 1199×896mm(フレームサイズ)

1974年、寺山修司氏との間で交わされた作家の食道の保管についての契約書。寺山氏が1983年に死亡したことで契約は白紙にもどされている。

 

 

 

 


‘重さ(人間ボール)’ 1978
ステンレススチール 半径 119mm

作品(ステンレススチールの球)は作家の体重と同一の重量を持つ。他に同じコンセプトで制作された8つのバージョンがある。(1979. 80. 82. 83. 85. 87. 88. 90年制作)

イベント

◆オープニング・パーティー (参加自由)
日時:6月19日(土) 17:00~19:00
場所:京都精華大学ギャラリーフロール

◆講演会 (参加自由)
「作家と語る」シュウゾウ・アヅチ・ガリバー×小林昌夫
日時:7月10日(土)14:00~16:00
場所:京都精華大学 黎明館 L-201