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展覧会Exhibitions

短期フィールドワーク報告展

2003.10.09 - 2003.10.14

開場時間
10:30〜18:30
入場
無料
会場
京都精華大学ギャラリーフロール
主催
京都精華大学人文学部

概要

フィールドワークとは調査対象とする現地に赴き、長期に滞在して、現地語を習得し、それを駆使しながら情報を集めるという極めて重要な作業を意味しています。また、最大の目的は、異文化の現地の人々の主観的視点を知り、その視点に立って現地の様々な文化的事象・現象を観察して分析することであります。
京都精華大学人文学部のカリキュラムの中に「フィールドワーク=現地研究・調査」という特色を持つ科目があります。「フィールドワーク=現地調査・研究」には、三年生後期期間中、約5ヶ月間にわたって実施する「長期フィールドワーク」と、学年を問わず夏期休暇期間中に約2~3週間にわたって実施する「短期フィールドワーク」があります。
「短期フィールドワーク」は、「海外短期フィールドワーク」として韓国・ヨーロッパ・マラウイ、語学研修ではアイルランドと、「国内短期フィールドワーク」として北海道、沖縄の合わせて六つの国と地域で実施されました。これらのフィールドワークは各地域において、学生が希望する「フィールド」に赴き、対象地の文化の中での参与観察を通して、各自の「関心・テーマ」に関する調査研究を行うものです。今回の展示は、2003年度夏期に実施された国内外短期フィールドワークプログラムの成果を紹介するものです。
今回の展示対象となる短期海外・国内のフィールドには、場所・プログラム内容等々それぞれ独自の特徴があり、調査対象地において一人一人の学生またグループとして感じた『異文化の風』や持ち帰った『風』にも、独自の特徴があります。各自が体感した『風』が一様ではないことが「フィールドワーク」の興味深いところです。遠く離れた京都の地で、視覚・聴覚的に一つの情報として捉えていたものを、現地にて実際に体験する機会を得られたことは、今後学生達が学習・研究を進める上で、有形無形の財産になるものと確信しています。そういう意味で、この展示が、学生自身の新たな「自己認識」と「他者理解・解明」につながり、学生達の持ち帰った『風』が、少しでも周囲の人々に伝われば幸いです。

京都精華大学人文学部
フィールドワーク報告展実行委員会